芸術、書籍、音楽などのレヴュー。あるいは随筆。 - Revue de l'art, le livre, la musique etc, ou essai.
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  • 2005年の展覧会を振り返ろう


    ピックアップする展覧会として、

    西洋美術館 「ラ・トゥール展」 「ドレスデン国立美術館展」
    東京都美術館 「ミュシャ展」 「プーシキン美術館展」
    ザ・ミュージアム 「ベルギー象徴派展」 「モロー美術館展」 「スコットランド国立美術館展」
    近代美術館 「ゴッホ展」
    損保美術館 「17-19世紀仏絵画展」
    世田谷美術館 「ゲント美術館展」
    三鷹市美術ギャラリー 「クールベ美術館展」
    森アーツセンターギャラリー 「フィリップス・コレクション展」

    趣味が限定されている方なので、そんなに行ってないとも思いましたが、それなりにいっていました。並べてみると、本当に良い展覧会ばかりです。それから、個人的に念願のパリに行って多くの美術館を周れたということで、とても収穫の多い一年だったと思います。それと、行き逃した展覧会としては「ルーヴル展」。ルーヴルにある作品だからといって、ルーヴルに行けば見られるとは限りませんし、今度からこういう逸機は気をつけたいです。

    まず、個別画家をピックアップした展覧会が、やはり質が高かったですね。ラ・トゥール、ミュシャ、モロー、ゴッホ、クールベと錚々たる大画家。
    特に、近代になって再評価されたジョルジュ・ドゥ・ラ・トゥールの展覧会は、今ある彼の作品をほとんどを取り上げ、さらに模写などの関連作品も多く集めたという点で、かなりメモリアルな展覧会でした。もうしばらくはこういう機会はないでしょう。
    また、ミュシャ展では、彼の油彩の素晴らしさを実感しました。ミュシャは有名なリトグラフよりも、唯一無二の油彩あるいはテンペラ、グアッシュなどの方に魅かれますね。それと彼のデッサン力は相当なものでした。感服しました。
    行った時期も悪かったのですが、ゴッホ展は一番見る環境になかった展覧会として今でも記憶に鮮明です。
    最後に、何気に貴重だったのが、「クールベ展」。オルナンのクールベ美術館の作品などそう簡単に見られるものではありません。作品は大作やインパクトの高いものは少なかったかもしれないけれど、とても良かったです。

    それ以外は、ベルギーの絵画を知る良い機会になった「ベルギー象徴派展」と「ゲント美術館展」。前者は特にテーマを絞って有名な象徴派の作品を軸に、一味違った幻想性、神秘性を感じられる展覧会、後者はフランス美術との係わり合いを良く説明しながら秀作ぞろいで流れを追った展覧会でした。仏英以外はあまり名が知れてこないのが常ですが、ここでは多くの素晴らしいベルギー画家の作品が確認できました。それと、ドレスデン展では、ドイツ・ロマン主義画家を知る機会でもありました。

    近代以降の最高レヴェルのコレクションを持つ展覧会として、「フィリップス展」「プーシキン展」がありました。それと次点として「スコットランド展」、ファーブル美術館の「17-19世紀仏絵画展」も入れても構わないでしょう。
    これらの展覧会では、やはりフランス近代美術の偉大さが示されますね。「スコットランド展」は、半分はイギリス絵画ですが、英仏どちらもクオリティが高かったと思います。「17-19世紀仏絵画展」のファーブル美術館は、印象派以前、「プーシキン」では印象派以後が見所で、両者を合わせるとフランス画壇の一流どころがほとんど見られた感じです。

    最後に、僕が個人的に挙げるベスト。ピクチュアは断りがないのはレヴューの方にアップされています。

    ・ミレイ「優しき目は常に変わらず」 (「スコットランド展」)
    ・ミュシャ「眠れる大地の春の目覚め」(「ミュシャ展」。画像無)
    ・ミュシャ「百合の聖母」 (〃)
    ・カバネル「アルベテ」 (「仏絵画展」)
    ・クールベ「まどろむ糸つむぎ女」 (「仏絵画展」。下図)
    ・ミレー「牧神パンへの捧げ物」 (「仏絵画展」。画像無)
    ・モロー「一角獣」 (「モロー展」)
    ・フランス・ヴェルハス「お絵かき上手」 (「ゲント美術館展」)
    ・ルノアール「舟遊びの昼食」 (「フリップス展」)
    ・ラ・トゥール「マグダラのマリア」 (「ラ・トゥール展」。上図)





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