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  • 小沢健二 「dogs」


    旧題「犬は吠えるがキャラバンは進む」。
    フリッパーズ・ギター解散後、ソロに移行した小沢健二のファースト・アルバムです。

    前後の、フリッパーズ・ギターの音楽や、セカンドの「LIFE」などを聞いている限りでは、想像できないような印象をまず受けます。
    アップテンポのはじけていて、ノリのいい音楽とは違った、シンプルで、力強い、メッセージ性の強い音楽だと思います。
    特に、この作品の詩は小沢健二の作詞の中でも特に惹かれます。
    綺麗な詩や、小沢健二独特な言い回しは興味深いですね。
    例えば、「ローラースケート・パーク」の「ありとあらゆる種類の言葉を知って/何も言えなくなるなんてそんなバカな過ちはしないのさ」というところなんかは心に残ります。
    また全体を通して、「神様」という語が幾度か出て、独特な基調を作っているのも指摘できます。
    「天気読み」 「雨の降るこの星では/神様の待つこの場所では」
    「ローラースケート・パーク」 「神様のいるような時間続く」
    「天使たちのシーン」 「神様を信じる力を僕に/生きることをあきらめてしまわぬように」
    そして、この「天使たちのシーン」は本人も大切にしているということで、聞き手にもそれなりの感情を持たせてくれる曲だと思います。
    周りの情景を美しく淡々と描写してくような詩から、最後に、上の確信的なフレーズへと繋がり、終わっていく流れは、皆に「感動的」と評されるのも納得です。

    「LIFE」や「刹那」に見られない要素を持っている作品であり、「小沢健二」の出発点として聞き続けたいアルバムです。

    Thanks to tabelin
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    コメント
    この記事へのコメント
    Cowboy dash
    dogs良いよね。
    オザケンのアルバムでは一番好きなアルバムかも。
    アルバムとしての統一感があるし。
    あと、うちの日記で天使たちのシーンの歌詞をアップしときましたよ。
    2005/12/09(金) 23:41:34 | URL | tabelin #-[ 編集]
    the weather staying nowhere
    歌詞どうもです。CDもね。

    「いつか誰もが花を愛し歌を歌い/返事じゃない言葉を喋りだすのなら/何千回ものなだらかにすぎた季節が/僕にとてもいとおしく思えてくる」

    耽美主義、理想主義的な詩とも言えそうな詩かもしれないけれど、特に「天使~」の詩は、心が穏やかになりますね。
    2005/12/10(土) 00:57:41 | URL | webcat #-[ 編集]
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