芸術、書籍、音楽などのレヴュー。あるいは随筆。 - Revue de l'art, le livre, la musique etc, ou essai.
  • calendrier
  • ギュスターヴ・モロー展 Bunkamura ザ・ミュージアム


    フランスの象徴主義画家、ギュスターヴ・モローの展覧会。作品は、パリのモロー美術館から来ています。モローとその美術館については、このブログの「ギュスターヴ・モロー美術館」の記事参照(カテゴリの「パリのミュゼ」から)。それなので今回はさらっと簡単にレヴューします。

    展示内容としては、それぞれモローが取り上げた主題を、複数のヴァージョン、習作デッサンなどを並べて説明するという、極めて分かりやすいもの。
    レダと白鳥、エウロペ、レルネのヒュドラ、デイアネイラ、一角獣、サロメなどの神話主題が盛りだくさんです。

    レダは、水彩を中心に結構まとまって見ることができました。やはり、制作時間が圧倒的に短縮できる水彩ではいろいろ試せている感じです。

    そして、一角獣のセクションは、やはり作品こそ少ないですが綺麗でした。
    メインとなる、上図の「一角獣」は、色彩を散りばめて、そこに黒で緻密に文様を書き込むという、モローに特徴的な方法で以って、すごく装飾的に独特の雰囲気を醸し出している絵です。

    それと、サロメのセクションがまとまっていました。
    習作デッサンも、分かりやすく展示してあって、一連の制作過程が良く分かります。
    モロー美術館では、並べて見るということは不可能なので、このような機会に、油彩と並列して見れるのは貴重です。

    全体を見渡していうと、やはり、日本へ持ってきて展示するということで、程よく筆を入れられて出来上がった作品がほとんどだったですね。ということで、モロー美術館にある、明らかに制作途中の作品はなかったです。主題を絞って、未完に終わった作品も並べて展示した方が僕は良いと思いますが、ま、そのような作品は、往々にして巨大キャンヴァスで描かれているし、その他の要因からも難しいのですかね。

    モローは、モロー美術館に行って、直接多くの作品に触れて、見方が大きく変わった画家なので、これからも注目していきたいです。
    スポンサーサイト
    コメント
    この記事へのコメント
    コメントを投稿する
    URL:
    Comment:
    Pass:
    秘密: 管理者にだけ表示を許可する
     
    トラックバック
    この記事のトラックバックURL
    この記事へのトラックバック