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芸術、書籍、音楽などのレヴュー。あるいは随筆。 - Revue de l'art, le livre, la musique etc, ou essai.
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  • リュクサンブール美術館(2018-19ミュシャ展)


    リュクサンブール美術館は、カイユボットが自身の印象派コレクションを政府に寄贈した際に収蔵先となったことでも有名な歴史ある建造物ですが、現在は国立美術館協会管理の企画展のための美術館となっています。
    美術館よりもリュクサンブール公園のほうが有名かもしれませんが、広くて心地の良い庭園で、パリの人たちの憩いの場になっていますね。

    今回は、2018年9月から2019年1月27日の会期で開催されているアルフォンス・ミュシャ展に行ってきました。
    パリ時代の有名ポスターをはじめ、「百合の聖母」など代表作油彩が展示されていましたが、個人的には、代表作のエスキースや習作などが多く見られたことが収穫でした。『装飾資料集』を見るまでもなく、ミュシャのデッサンや画面構成等のエスキースは非常に素晴らしく、構想ベースであっても完成作品より魅せる点があると思います。
    また、「スラヴ叙事詩」のテーマが大きく扱われていたことも良かったです。スラヴ叙事詩については、近年の本邦開催のミュシャ企画展でも展開されつつありますが、本展においても写真、デッサン、油彩や水彩の縮尺エスキースなどが多く展示されていました。

    ということで、完成作品の裏にあるデッサン、下絵等を多く見せることで、こういった地道な試行錯誤の作業の積み重ねによって、隙のない緻密な作品や息をのむ大作が出来上がっていることを確認できる企画展になっていました。

    図録は非常に凝ったつくりになっていて、本屋にも市販されるようなものになっていました(もちろん欲しかったのですが、荷物にもなるため諦めました)。
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