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芸術、書籍、音楽などのレヴュー。あるいは随筆。 - Revue de l'art, le livre, la musique etc, ou essai.
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  • リヨン美術館
    フランス・リヨンにある、1803年開館の歴史ある国立美術館です(建物はもっと古いとのこと)。
    コレクションの幅は広く、古代から現代までの絵画、彫刻、考古学遺物などが鑑賞できます。
    建物は(日本でいう)1階から3階までのつくりで、1階が彫刻ギャラリー、2階がカフェ(日中天気良ければテラスも解放のよう)、ショップ、エジプト遺物~近代調度品、3階が絵画ギャラリーといった感じになっていました。

    以下、絵画部門について述べます。
    絵画ギャラリーに向かう3階階段周囲壁には、リヨン出身の大家・シャヴァンヌの壁画があり見ごたえ十分です(『芸術とミューズにとって愛しい聖なる森』)。
    また、1階の半地下になっている彫刻ギャラリーも見逃せません。下ピクチュアのとおりここにはシャセリオーの大作(「オリーブの園のキリスト」)などの絵画も展示されています。



    絵画作品はガラスをはさまないものが多くかつ近くで観賞できる環境があり、鑑賞者には非常にやさしいといえます(もちろん不用意な指差しなどの接近、咳き込みなどは厳禁)。
    15世紀から20世紀まで幅広くマスターピースをコレクションしていますが、特に19世紀が厚く個人的には好みでした。トマ=クチュール、シャセリオー、クールベ、ファンタン=ラトゥール、シャヴァンヌあたりは秀作がそろっています。また当然といえますが、リヨン派と呼ばれるイポリット・フランドラン(1809-1864)、ルイ・ジャンモ(1814-1892)を始めとする、リヨン出身の古典画家も充実しています。特にルイ・ジャンモの代表作「魂の詩(Le Poème de l'âme)」シリーズは、18枚の油彩画に対し一つの展示室が与えられていますが、緻密で圧巻の仕上がりです(下図)。



    リヨン美術館は日本ではあまり知られていないですが、たとえば印象派だけを見る、などでも十分に訪問する価値はあるのでリヨンに訪れた際は行っておきたい美術館です。
    以下、絵画作品の常設コレクションを示しておきます。

    ヴェロネーゼ、ティントレット、A.デル・サルト
    レーニ、リベーラ、ジョルダーノ、スルバラン、グレコ

    プッサン
    ヴァンダイク
    ピーテル・ブリューゲル、ルーベンス、ヨルダーンス

    ブーシェ、シャルダン、フラゴナール、プリュードン
    ユベール・ロベール
    サー・トマス・ローレンス
    シャヴァンヌ、イポリット・フランドラン、ルイ・ジャンモ
    ジェラール、アングル
    ドラクロワ、ジェリコー、シャセリオー
    メッソニエ
    トマ=クチュール(極めてクオリティの高い裸婦作品あり)
    クールベ、トーミエ
    テオドール・ルソー、ドービニー、ミレー、コロー
    カリエール(エルネスト・ショーソン家族肖像大作あり)
    ブーダン、マネ
    モネ、シスレー、モリゾ
    ファンタン=ラトゥール(人物、静物、神話画、自画像と一通り見られる)
    ドガ、ルノワール(2点)
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