芸術、書籍、音楽などのレヴュー。あるいは随筆。 - Revue de l'art, le livre, la musique etc, ou essai.
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  • カルナヴァレ博物館(美術館) Musee de Carnavalet


    建物自体が、昔の王侯貴族の屋敷で、各部屋、家具調度品などにあっといわせられるパリのマレ地区の美術館。しかも入場無料。

    館内はとにかく広いです。順路というのも設定しにくい造りなので、どこを見たのか見てないのか分からなくなるほど。
    絵画は、ガイドには、ジェラール、ブーシェをはじめとする、17,18世紀のものを展示と書いてあります(これだけでもかなりの量です。匿名画家も多いし)。しかし、これだけだと思ったら大違い。
    19,20世紀のもの(トマ・クチュール、カロリュス・デュラン、クールベ、シニャック、カリエール、フジタect.)まであるなんて!
    しかも、おまけして、中世はおろか、中世以前の遺物まで並べてあるとは!
    考えていたのとは大違いです。観光ガイドは何にやってんだという感じ。もうこれは、総合美術館、博物館の域にいっています。もう、なんで入場無料なのかが分からなくなります。

    また、他に見るべきものは、ミュシャが手がけたアール・ヌヴォーの部屋があります。それまでブルボンチックな部屋が続いてきただけあって、光るものがありますね。絵画の世界だけではない、ミュシャの世界が堪能できます。

    展示は、フランスの歴史を追うような構成で、フランス史好きには聖地になりうるのでは。大革命以後の展示は相当のものがありますね。行く方は、フランスの歴史を少し勉強してから行くのがお勧めというか、知っているのと知らないのではかなり差のでる展示でした。僕も、授業でフランス社会史、思想史をかじってなかったら、ほとんどお手上げでした。

    パリの美術館の中でも、室内装飾、展示内容、クオリティともにトップクラス。ジェラールの「レカミエ婦人」、カナレットの風景画などはルーヴルにあってしかるべきだし。何度も言うように入場無料なので、興味があまりない方でも覗いてみる価値が十分です。中庭もいいし(下図)。勿論、しっかり見たい人は、結構な時間を持って行くべきことをいっておきたいです。




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