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芸術、書籍、音楽などのレヴュー。あるいは随筆。 - Revue de l'art, le livre, la musique etc, ou essai.
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    没後50年 藤田嗣治展 東京都美術館
    藤田嗣治の没後50年を記念した大回顧展です。
    藤田の大規模回顧展に赴くのは2006年の国立近代美術館以来かと思いますが、今展も藤田の画業を総覧するにふさわしい内容でした。
    東京国立近代美術館を中心に藤田のコレクションは日本国内で充実していることもあり、これまでに見たことのある代表作も多かったですが、欧米の美術館からも初来日作品を含め集まっていました。また、「乳白色」以前のパリ渡航前後の初期作品も結構あったのでルーツを探るうえでは興味深かったです。
    個人的な関心としては、藤田の絵画技法、線描などテクニック面に注目していますが、繊細な線や塗り、技法のミクスチャー、装飾的な/平面的な構成など見るべき作品が多かったです。厚塗りや大ぶりなタッチなど、ごく油彩的な表現が隆盛を極めていた状況にあって、これだけ油彩的な印象を消して、線と塗りの独特な調和を醸し出しているというのはやはり革新的であり、藤田がその地位を占めるに至った大きな理由と思います。特に、日本画的な流麗な線は当時の欧米の油彩画家では引けなかったでしょうし、繊細な絵肌、塗りにしてもまた同様です。

    構成はオーソドックスに年代順となっており、「乳白色」裸婦以外では、
    1930年代セクションの「ラマと四人の人物」「狐を売る男」(1933)の非常に綿密な水彩画、
    戦後の20年セクションの「機械の時代」(1958-59)「すぐに戻ります」(1956)、「ビストロ」(1958)の画面・空間構成の練られた大作・秀作が気に入りました。
    また、動物の表現は獣臭さ、感情、動きなどの点で絵画的な要素も含め非常に完成度が高く、澄ました、動きの少ない裸婦などよりも個人的には好きです。
    晩年は宗教画代も多くなりますが、個人的には「争闘」「ラ・フォンテーヌ讃」などの方がが心地よく面白く見られて好みです。
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