芸術、書籍、音楽などのレヴュー。あるいは随筆。 - Revue de l'art, le livre, la musique etc, ou essai.
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  • ジャックマール・アンドレ美術館 Musee Jacquemart‐Andre


     雑誌撮影にも使われ、宮殿とも評される、すごい豪邸のパリの美術館。
     肖像画家ネリー・ジャックマールと、銀行家エドワール・アンドレが各地から集めた美術品であふれています(二人は肖像画依頼、制作で出会い、結婚)。彼ら夫妻の美術品収集にかける情熱はすさまじく、ルーヴルとも提携するなどして、各地に実際に赴き、ルーヴル美術館予算を超えるような莫大な金額を投資していたようです。それは、イタリアのフレスコ画を持ってきて、自宅の壁に飾るレヴェルを見れば一目瞭然。

     内容としては、17~18世紀のイタリア、フランス、フランドル絵画とイタリア彫刻がメイン。イタリア絵画では、ボッティチェリ、カナレット、フランス絵画では、フラゴナール、ブーシェ、ナティエ、グルーズ、ユベール・ロベール、フランドル絵画ではレンブラント、ファン・ダイクが見られます。うん、錚々たる大画家が並んでいます。
    特にナティエの、マルキーズ・ダンタンの肖像(下図)は、この美術館の一押しになっているだけあって、構図、人物表現ともに美しいです。パリに行って、ナティエ好きになった要因もこの絵にあります。

     又、上で書いたような豪邸なので、各部屋自体が芸術的な価値を持っていて、驚かされます。アンティーク好きにもたまらないのではないでしょうか。しかも、自宅内に温室があるなんて。
     さらに、吹き抜けになっている、音楽のサロン(最下図)では、実際にヴァイオリンとギターの生演奏が聞けました!
     初めて体感した、この二重奏ですが、二人とも大変に上手く感動しました。特にギターの方は、自分が少しかじっているだけに、きちんと初めて、プロの技巧を見、演奏を聞けたということもあって。曲も少し変わった曲で、どこでも聞けるものではなく、弾いている場所が場所だけに、とても良い体験ができたと思います。しかも、後で考えると自分の誕生日だったのは奇遇ですね。

     併設されたカフェ(サロン・デゥ・テ)も有名。四方をタペストリー、頭上を天井画で囲まれ、さらに超豪邸のダイニングを利用したカフェとあって、気分は極上でしょう。

     日本語もあるオーディオガイドも無料、そして生演奏も聞けて、大変にサービスが良く、できた美術館だと思います。加えて、年中無休というのも大変に珍しいです。企画展も開いたりしてます。
     何度もいっている様に、建物、部屋も他の諸美術館の中でもずば抜けたものを持っていますし、行く価値は大であることは間違いないです! こういう、美術館と作品自体が一つの総合芸術体をなしているものは、やはり、もし仮に「ジャックマール・アンドレ美術館展」があったとしても味わえるわけなく、そこにいってみなければ本当の価値は見えてこないでしょう。

     そして、僕の尊崇する画家、エルネスト・エベールの絵を発見。マダム・アンドレの肖像の小作品ですが、エベールの作品を見る目的があってパリに行って、唯一見れたエベール作品でした。

     オフィシャルサイト http://www.musee-jacquemart-andre.com/jandre/index.htm





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