芸術、書籍、音楽などのレヴュー。あるいは随筆。 - Revue de l'art, le livre, la musique etc, ou essai.
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  • ドラクロワ美術館 Musee National Eugene Delacroix


     いわずと知れた、ロマン派の巨匠、ウジェーヌ・ドラクロワの住居兼アトリエを使った美術館。
     サンジェルマンデプレ駅から近くのひっそりとしたところにあります。ドラクロワの住宅とあって、内部もそれなり。中庭もあって、本当にいいお宅です。

     ドラクロワ美術館といっても、有名な大作はルーヴルなどにあり、もっぱらここにあるのは、彼の水彩、パステル画、小さな肖像画や関係作品です。しかし、ドラクロワのパステル画によるスケッチ、水彩による風景画などは初めてで新鮮でした。

     彼の作品を見ていると、タッチを生かしてどれだけ表現性を上げるか、という問題が見えてきます。それは、一つのタッチ、うねりの塊で細部を省きながらも、それを高次の表現としていく方向性です。ある作品などは、ドラクロワのものとは思えず、より近代的な感じも受けました。
     このように、精確なデッサン力を持ちながらも、簡略化へと向かい、タッチの動き、印象など(勿論色彩も)に表現の幅を求めていく過程は、他の大画家の例もある通り、興味深いですね。これは、アングル主義を受け継ぎながらも、ドラクロワの影響を受けた、シャセリオーを考えると、より考えるところがあります。

     ここに来て、今度は大作が見たいと感じたら、ルーヴルに行くのも手っ取り早いですが、さらに良いのが、同じ地区にある、サン・シュルピス教会へ行くことです。この教会自体ものすごく巨大なのですが、入ったすぐのところにドラクロワの巨大な壁画があって、迫力は教会の雰囲気もあわせて満点です。

     あとなかなかガイドの類には書かれませんが、パリの他の小美術館の例よろしく、お昼に中休みがありますので注意。



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    コメント
    この記事へのコメント
    あの界隈のたたずまいが好きです
    昨年6月の一人旅のときに訪問して、とても気に入ったので、この1月に配偶者といっしょに再訪しています。
    2006/03/04(土) 23:23:09 | URL | はるる #gmSYzbfU[ 編集]
    Vive St-Germain –des-Près!!
    サンジェルマンデプレ界隈はいいですよね。ドラクロワ美術館の辺りはひっそりとしていて、また、少し進んだ通りには、お店が並びにぎやかで、美術学校へ向かう路地には画廊が沢山ありアートの街を感じさせて、いろいろな風景を見れますね。僕も、また行きたいところです。
    2006/03/05(日) 02:40:06 | URL | webcat #-[ 編集]
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