芸術、書籍、音楽などのレヴュー。あるいは随筆。 - Revue de l'art, le livre, la musique etc, ou essai.
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  • ラファエル前派展 森アーツセンターギャラリー


    テート美術館が所蔵するラファエル前派の絵画を紹介する企画展です。
    ワシントン、モスクワと世界の都市と巡る国際巡回展となっており、クオリティも文句のない展覧会でした。
    さすがにお膝元の美術館の主要コレクションだけあって、教科書や解説本に載るような代表作がいくつも展示されていました。
    個人的に注目しているミレイに関しても非常に充実しており、以前に開かれたミレイ展で来た代表作が複数展示されていました。マリアナ、オフィーリアなどは時間をおいて見ても感動があります。

    (西美を除くと)国内の美術館でラファエル前派がまとまって見られるところはあまりないかと思うので、ラファエル前派ファンには絶好の機会だと思います。
    作品数はそれほど多くなく、ひとつひとつじっくり鑑賞できる展覧会になっていました。会期や場所の問題もありますが、同日行った西美モネ展よりも大分空いていて、ゆっくりと鑑賞できました。

    ミレイ、ロセッティが見どころであることは明らかですが、日本では紹介が進んでいない、アーサー・ヒューズ、フォード・マドックス・ブラウンらの作品も注目です。ラファエル前派周辺の画家は、モリス周辺以外はなかなか見る機会はないので、見逃すことができません。アーサー・ヒューズは、色彩、テーマなどラファエル前派様式を見事に体現しているのに対し、フォード・マドックス・ブラウンはデッサンの精確さに裏打ちされた力強く、ダイナミックなタッチ、構成をしています。

    解説についても、人間関係のややこしいラファエル前派の相関図や人物紹介をわかりやすくまとめていたのは良かったと思います。
    図録は、こうした資料的な部分を収録していて良いのですが、ピクチュアがイマイチで残念でした。
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