芸術、書籍、音楽などのレヴュー。あるいは随筆。 - Revue de l'art, le livre, la musique etc, ou essai.
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  • シャヴァンヌ展 Bunkamuraザ・ミュージアム
    ピエール・ピュヴィス・ド・シャヴァンヌの個展です。
    壁画画家としてのシャヴァンヌの画歴を順立てて追っていく構成を取っており、全体像があまり紹介されていない画家の姿を分かりやすく提示していました。
    デッサン習作や、壁画本作の縮小版など、貴重な資料、作品が充実していました。
    シャヴァンヌというと、のっぺりとした人物や仕上げ方のイメージが強かったのですが、巧みな人物デッサンや綿密な習作のもとで本作が完成されていることが分かり、これまでの見方も随分と変わりました。トマ・クチュールに師事していた期間があることを知りましたが、クチュールの影響を多少感じました。
    画面構成においても、老若男女を大人数配置した群像図となるため、人物の動きや配置等にも綿密な準備があることが分かります。画面上の遠近はそこまで出さずにヴァリエーションをつけるのも難しいことですが、非常に良く練られてそれぞれの場面が構成されていると思います。また、単調さを感じさせない構成は、「幻想」「海辺の乙女たち」などの一枚絵でも見てとれます。

    また本展は、島根県立美術館の企画協力となっており、東京展のあとは島根県立美術館を巡回します。展覧会の映像コーナーは、島根県立美術館作成の分かりやすく見応えのあるビデオが放映されており、初学者には必見ものであると思いました。
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