芸術、書籍、音楽などのレヴュー。あるいは随筆。 - Revue de l'art, le livre, la musique etc, ou essai.
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  • レオナール・フジタ展 Bunkamura ザ・ミュージアム


    レオナール・フジタの個展です。

    本展の見どころは、フジタの自宅装飾のためのタイル画連作、〈小さな職人たち〉です。
    さまざまな職業の様子を子供を主人公として描いた力のこもった連作で、100点近く並ぶと流石に圧巻という印象でした。

    また、フジタの代名詞ともなる「乳白色」の婦人画や、子供や擬人化された動物を描いた作品など、おなじみの作品も章立てて紹介されています。
    さらに、写真家土門拳の撮った写真も展示されており、当時のリアルな姿をうかがうことができます。特に、これらの写真が、フジタがどのようにして描いていたかという技法面の発見も裏付けるものにもなっていて、より興味深い資料だと思いました。

    フジタは、技術的にいえばパースや人体デッサンはかなり崩れていますが、それを仕上げ方法まで含めて、確固たる画風、見せ方までに確立させていて、かなりユニークな位置を占めているなと改めて感じました。特に、線描は神がかり的なものを感じずにはいれない、といった感じで、いつ見ても感心するばかりです。線描については、あまり過渡的な作品を見たこともないので、何故に、どうやって、あれほどまでに引くことができたのかと疑問にすら思います。

    ポーラ美術館コレクションから主に構成された企画展なので、観たことのある作品も多かったですが、プラスアルファ要素もかなりあったので、満足できる展覧会でした。

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