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    ベルギー象徴派展 Le Symbolisme en Belgique ‐Le réel en abime‐ Bunkamura ザ・ミュージアム

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     19世紀末から20世紀初めのベルギーで活躍した象徴派と呼ばれる人たちの作品を集めた展覧会。この時代はやはり、フランスを見ると顕著なように、絵画の転回点として見ることができますね。僕はベルギー絵画のことは、この展覧会までほとんど知らなかったので、とても良い機会でした。日本では彼らの作品を見る機会はあまりないでしょうから。

     一くくりに象徴派といってもいろいろな作品がありました。
     その中でも、やはり目を引くのが、レオン・フレデリックとフェルナン・クノップフです。
     レオン・フレデリックの方は、前に行った「ミレー展」で数枚見ていたので画風は知ってました。そのときは、貧しい民衆の姿を描いた絵だったので、ああ、こういう題材を写実主義的に描く人なんだ、と思ってました。しかし、今回来た作品を見てびっくり。宗教的な題材を扱った作品が多く、ただの自然主義画家でないのが良くわかりました。本当に、この人は、迫力、色彩の輝きを持った絵を描いてます。一級の絵画技術が見れます。
     クノップフの方は、名前は知らなかったのですが、作品は図版で知っていました。彼の作品が一番、象徴主義を表してます。柔らかい幻想的なタッチと、寓意性、装飾性を持った構図、構成。女性なんかをみると、やはりラファエル前派の影響、それもロセッティの影響が顕著ですね。飾られていてとても綺麗で、恍惚を誘う作品でしょう。
     それと、異色なのが、ジェームス・アンソール。彼の展覧会もやってますが、こちらの展覧会では周りと比べて彼の作品の独自性が光ります。今回の作品を見る限り、100年以上前に活躍したとは思えません。とても前衛的、先駆的で、現代的作品に通じるものがあります。

     全体的に見て、象徴派と呼ばれる画家は、古典絵画にない明るい、パステルチックな色調と、現実性を排除する、寓意的、物語的、装飾的な構図が目立ちます。本当に、不思議で、幻想的、そして不可解な妖しさをもった世界に触れることができました。

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