芸術、書籍、音楽などのレヴュー。あるいは随筆。 - Revue de l'art, le livre, la musique etc, ou essai.
  • calendrier
  • エル・グレコ展 東京都美術館


    エル・グレコの大規模な回顧展です。
    50点以上を集め、さらに縦3m超の祭壇画も展示しています。
    美術史においてエル・グレコはユニークな位置を確立しており、それぞれの作品が面白く観ていて飽きさせないですね。

    展覧会で、エル・グレコの言葉が紹介されていて、シチュエーションによって人体の比が変わってくる、というものがあったと記憶していますが、その通りにエル・グレコは場面ごとに人体のプロポーションに変化をつけて描いています。あまりやりすぎるとデッサンの狂いであまり見れない絵になってしまいますが、エル・グレコは上手く処理していて、特にダイナミックな人物構成のときにはこのデッサン処理が光っていると思いました。
    これにはまずもってエル・グレコの独特の人物画風が大きく影響していていると思います。あのような人物表現だからこそ、手足などの極端な伸ばしも味に変換できているのだと感じました。もし写実表現ある人物であったら人体プロポーションを変えることは即デッサンの狂いになってしまいます。

    個人的には、もろもろの肖像画、十二使徒シリーズ、受胎告知、無原罪の御宿り(祭壇画)が見どころと思いました。
    ダイナミックな画面構成なども見応えがあるのですが、人物の一枚絵もかなり存在感のある見事な仕上がりをしていると思います。
    スポンサーサイト
    コメント
    この記事へのコメント
    コメントを投稿する
    URL:
    Comment:
    Pass:
    秘密: 管理者にだけ表示を許可する
     
    トラックバック
    この記事のトラックバックURL
    この記事へのトラックバック