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  • 【ウィーン】ウィーン・ミュージアム カールスプラッツ


    カールスプラッツ駅舎などのあるカールスプラッツにある博物館、美術館です。
    HPを見ると、ウィーン・ミュージアムはいくつかの施設からなる複合博物館のようで、ウィーン・ミュージアム カールスプラッツはその中の一つです。

    展示内容は実に多岐に渡り、絵画、彫刻などの他、家具、テキスタイル、工芸装飾、考古学資料などまで含んでいます。
    クリムトやシーレの有名作が展示されていることはよく紹介されていますが、それだけではなく、ウィーンについて歴史的に多角的に知ることのできる博物館なので、ウィーンに関心がある人には楽しめる施設だと思います。

    ウィーン・ミュージアム カールスプラッツの絵画コレクションですが、大まかに見て、ルネサンス~18-19世紀まで、ビーダーマイヤー絵画、ウィーン分離派・世紀末美術に大別できると思います。

    かなり古い年代のものもあるのですが、近代絵画に目を向けると、オーストリア画壇では知られた、ハンス・マカルトのあやしい雰囲気を持った女性像が目を引きます。マカルトの作品は各美術館に数点あったのですが、この旅の中で、もっと作品を見たい、と気になった画家ですね。デッサンの上手さは文句なしに伝わってきますが、それだけではなく、表現や仕上げ・塗りまで個性的で引き込まれます。
    ビーダーマイヤー絵画では、ヴァルトミュラーの作品がかなり充実しており、ベルヴェデーレ(オーストリア・ギャラリー)も併せて鑑賞すればかなりの数のヴァルトミュラー作品を見ることができます。ヴァルトミュラーが多作なのか、ウィーンの美術館に特別に集まっているのか。
    作品数でおよそ20作品くらい展示してあり、風景画で出来の良い作品が集まっていると思いました。
    アメリングは男女の恋人を描いた円形の作品が1点あるのみでした。完成度の高い作品なので1点でも見応えがあります。
    ダンハウザーの愛らしい子供を描いた作品も良かったです。
    その他近代絵画では、カール・モル、Ferdinand Kruis(1869-1944)などの作品も良いものがありました。
    世紀末絵画では、上記した通り、クリムト、シーレのクオリティのある作品が数点ずつあるので、これだけでも拝んでくる価値があると思います。

    常設展示以外にもコンスタントに企画展を開いているようです。
    旅行本などではさらっと紹介されている気配がありますが、意外にもボリュームがあり濃い美術館だと思います。
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