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  • ルドンとその周辺-夢見る世紀末 三菱一号館美術館
    岐阜県美術館所蔵のルドン作品と、周辺画家の作品を展示する展覧会です。
    会期はすでに終わってしまっていますが振り返って少々書いておきます。

    浜松、京都と巡回し、東京展はラストの展示会場です。東京展では三菱一号館美術館が新たに収蔵したルドンのパステル画の最大作品「グラン・ブーケ」が初公開されている点が注目されます。このような重要作品を三菱一号館美術館が入手できたのはすごいですね。

    さて、展示作品はすべて国内屈指のルドン・コレクションを持つ岐阜県美術館のもので、過去の展覧会でいくつか見たことのある作品もありますが、こういう機会にコレクションをまとまって見ることができるのは貴重だと思います。リトグラフ、デッサン、パステル、油彩と作品のバランス・構成が良いのも魅力のひとつです。

    注目の「グラン・ブーケ」は、確かにパステル画として、またルドン作品としては想像しないほど大きな作品です。暗い展示室のなかに専用のガラスケースに入れられてライトアップされていたのですが、フィルムか何かの印刷物を見ているようであまり肉筆画と対面しているような実感は持てず。

    関連作品では、ルドンの師であったブレスダンの巧妙精緻なリトグラフ、ルドンに転写法リトグラフを教授したファンタン・ラトゥールのリトグラフが目を引きました。ブレスダンはもちろん、ファンタン・ラトゥールもあまりリトグラフ作品は見る機会がないので新鮮でした。ファンタン・ラトゥールはリトグラフの線と油彩のタッチが深く相関しているのが一目瞭然で、朝もやのなかにいるような特徴的な風合いがリトグラフでもよく出ています。
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