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  • ハイスミスのトム・リプリーシリーズ



    サスペンス界を代表する女流作家、パトリシア・ハイスミスの唯一のシリーズものである「リプリー・シリーズ」を集めました。

    一作目の「太陽がいっぱい」(角川では「リプリー」)は高校で読んだのですが、2作目の「贋作」が図書館になく、絶版で、以降このシリーズを読む機会はありませんでした。
    最近ではミステリはほとんど読まなくなってしまいましたが、絶版でもアマゾンで中古を選べることもあり、このたび思い入れのある作家のシリーズを、新品で手に入るものは買って、絶版の「贋作」「リプリーをまねた少年」を中古で見繕った次第です。

    しかし、1作目はアラン・ドロンとマット・デイモン主演で映画化されているようなシリーズ(3作目「アメリカの友人」も映画化されている)なのに、重版をしない、というのは何故なのでしょう。

    まだ全編を通して読んではいませんが、ハイスミスにしては、大味、話をふくらませ過ぎて、細かい部分の整合性というか真実味が薄れていると感じる部分が多いと感じました。
    最初の作品だけであればそれもいいのですが、それがさらに続くと、ちょっと出来すぎている部分・ご都合主義的なものを感じさせてしまいます。
    …警察や取り巻きの人物の思考・行動を疑ってしまう、あるいは逆に心配してしまうというか。
    ただし、ハイスミスの登場人物の内面を滲みださせるような心理描写、読者を引き込こまさせる展開の組み立ては他作品と変わらないものがあり、個人的にも全編の通読が楽しみです。
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