芸術、書籍、音楽などのレヴュー。あるいは随筆。 - Revue de l'art, le livre, la musique etc, ou essai.
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    レンブラント 光の探求/闇の誘惑 国立西洋美術館


    光・明暗の表現において第一級の画家である、レンブラント・ファン・レインの展覧会です。今展は、その明暗表現を版画をメインにして探っていく、というコンセプトのもと、版画家としてのレンブラントを包括的に理解できるようなヴォリュームを持った展覧会となっています。現在では、油彩作品のみが取り上げられることが多く、それによって画家の名も知られていると思いますが、当時は反対に版画作品によって名声が築かれていたということを実感する作品の量と質、画家のこだわりが提示されています。

    版画作品群を見渡して、ちょっと意外に思ったことは、制作工程や作品の複数性など版画のもつ性格、あるいは、作品が複数のステート・紙に及び刷られていること、などとは一見反するような作品の仕上がりです。部分的に、描き込みが薄かったり、素描的な線描で済ましていたりする作品が結構多い。作品全体を重くせず、軽快で、リズムのある感じに仕上がっている印象は受けますが、油彩画の塗り込みから見ると意外でした。図録は購入しなかったのですが、レンブラントにとっての版画の位置づけなり背景とかはもっと知りたいですね。
    それと、風景画も多く、それらが個人的には人物画よりも引き込まれる印象を持ちました。
    全体を見て作品数が多く、一つ一つを吟味したり見比べたりするのが難しいのと、版画というのがちょっととりつきにくいところがありました。当時の版画事情や版画の技法や用紙など、すこし勉強して見た方がいいのかもしれません。

    油彩は15点展示されています。「旗手」「書斎のミネルヴァ」「ヘンドリッキェ・ストッフェルス」など、堂々としていて深みのある作品を見ることができます。「ヘンドリッキェ・ストッフェルス」のような肖像画は、やはりレンブラント展にふさわしい明暗と表情の表現がそろった作品だと思います。
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