芸術、書籍、音楽などのレヴュー。あるいは随筆。 - Revue de l'art, le livre, la musique etc, ou essai.
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    モネとジヴェルニーの画家たち Bunkamura


    ジヴェルニーは、クロード・モネが制作の拠点として移り住み、睡蓮などの連作を生み出した場所として有名ですが、モネに続けとアメリカ・ヨーロッパ各国からたくさんの画家が来訪し、画家の村として賑わっていた場所でもありました。日本人もモネに会うため、ジヴェルニーへ赴き、作品の購入に結び付けた話は紹介されるところですが、このころジヴェルニーが、300人ほどの画家が海外から訪れ制作を行った、芸術家コロニーとなっていたことは初めて知りました。本展は、ジヴェルニーで活躍したモネと、彼が影響を与えたアメリカ人画家に焦点を当てた展覧会になっています。


    1章に並ぶ、ウィリアム・ブレアー・ブルース、ガイ・ローズらの作品は、とても細やかなタッチで描かれており、写実主義・自然主義の観点からも楽しめる作品であると思います。
    セオドア・ロビンソンは一番作品が集まっており、画題や画風の広がりを見ることができます。
    写実以外では、トマス・メトヤードという画家の「月明かり、ジヴェルニー」という作品が良いと思いました。画面の構成、色彩とその配置の仕方などとても気品ある作品だと思いした。
    展覧会のなかでは、4章「ジヴェルニー・グループ」として紹介されていた装飾的印象主義と呼べる作品が最も気になりました。画家でいうと、フレデリック・カール・フリージキー(上図)、リチャード・ミラーになります。印象主義の分割的なタッチは、続く新印象主義の枠のもと、線描、点描に転換・解釈されて、そこで装飾的な一面を見せていると思いますが、これらの画家は、(点・線描とまったく無関係ではないものの)印象主義の枠内で装飾的表現を昇華させており、まさにこの点で、モネやシスレーなどと比較すると異質さを強く醸し出している感じがします。なので、自然主義的な健全なイメージはあまり感じづらく、ある意味でヴィクトリア朝の芸術に似たやや華美で退廃的なイメージが先行してしまいます。フランスの純の印象派は現実で受けた印象をそのまま素早くキャンヴァスに写すために筆触分割を用いていったようですが、彼らは色彩を散りばめて人物・画面を彩るかのようにそれを用いています。解釈や運用の違いも面白いと思います。
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