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    『シェイクスピア物語集 知っておきたい代表作10』
    ウィリアム・シェイクスピア原作
    ジェラルディン・マコックラン著
    金原瑞人訳
    ひらいたかこ絵
    偕成社 ,2009


    イギリスの児童作家ジェラルディン・マコックランがシェイクスピアの作品を短く物語にまとめ、それにひらいたかこさんが挿絵を添えている、ということで手にとった本です。シェイクスピアの作品には疎い身ですが、この本は予想以上に楽しめたので、おすすめしたいと思います。

    岩波とかで原著の翻訳を読むのとは違って、マコックランによって、親しみ易く、面白く、かつ原作のイメージを壊さないように(もちろん、細部はかなり省かれており、原作どおりではないようですが)ストーリーテリングされているから、退屈することなく、小編を読む感じでライトにシェイクスピア作品に接することができます。
    あまりにさらっと終わってしまうので(原作もだいたいそうなのでしょうが)、これから続はどうなったんだろうと気になってしまいます。
    それにしても、シェイクスピアの作品はどれも人間の人間たる性が赤裸々につづられているようで、引き込まれてしまいますね。信じて、陥れて、裏切って、殺して、殺されて、喜んで、…、とかなり忙しく物語が進行する印象です。
    捨て章がなく、本当に10作品すべてがマコックランによって(また訳者によって)スマートに構成されています。個人的には、マクベスやリア王、ジュリアス・シーザーなんかが特に気に入りました。
    また、各所に原作の本文が引用されており、それが最後に名言集としてまとめられています。

    そして語り忘れられないのが、ひらいたかこさんによる挿絵です。場面説明的な挿絵が多い印象でしたが、いつもどおり繊細で、独特の雰囲気をかもし出す挿絵をいくつも載せています。表紙だけを見ても魅力的ですね。タイトルもひらいさんがデザインして書いてもいいんじゃ、と思わせます。
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