『モンタギューおじさんの怖い話』
クリス・プリーストリー 三辺律子訳
理論社,2008
エドガー少年が、年齢・身分不詳のモンタギューおじさんから怖い話を次々と聞いていくという内容の本です。千夜一夜形式で、前に紹介した『不思議を売る男』に近いです。
おじさんのうちにある不気味アイテムにまつわるエピソード(これはある共通点があります)がエドガーに語られ、エドガーはもう一話、もう一話とおじさんの話を引き出していきます。
けっこう回りくどい文体ですっと頭に入ってきませんが、それがまた良い味をだしているのだと思います。
怖い話は短いですが、どれも不可解でぞっとするもの。まあ、ちょっと時間軸的に説明できないパターンの話があったりはしますが。
ラストはちょっとシビア。対象年齢は描いていないですが高学年向きでしょう。
イラストレーターはデイヴィット・ロバーツというイギリスの作家で、コミカルですが繊細で雰囲気ある絵を提供しています。
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