芸術、書籍、音楽などのレヴュー。あるいは随筆。 - Revue de l'art, le livre, la musique etc, ou essai.
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  • フィリップス・コレクション展 THE PHILLIPS COLLECTION 森アーツセンターギャラリー


     アメリカの実業家にして美術収集家である、ダンカン・フィリップスのコレクションによる展覧会。
     構成としては、大きく18世紀以前の古典絵画、写実主義・印象派・ポスト印象派、現代絵画の三つに分けられます。それぞれ、エル・グレコ、アングル、ドラクロア、次に、クールベ、ルノアール、モネ、そして、デュフィ、ブラック、カンディンスキーなどが代表といえるでしょうか。その中でも、異彩というか魅惑を放っているのが、ルノワール『舟遊びの昼食』(上図)とアングル『水浴の女』(下図)、そしてボナールです。特にルノアールの絵は、先入観でそれほど大きくない作品だと思ってましたが、実際見ると、大作で迫力があります。それと、明るい光が全体を包んでいる感じです。とにかく、人物が鮮やかに表現されています。アングルの作品は小さいものの、アングルのタッチできちんと裸婦が表現されていて、質の高さが伝わってきます。ボナールの方も、ルノワールに匹敵する迫力と色の複雑さを示しています。
     それと画家の違った側面を見ることのできるのが、コローとクールベ。前者は独特の木々の表現をしていない、初期と後期の作品が見られ、後者はあまり見たことのない空、海の色をした波を描いてます。

     「アートの教科書」をテーマとするだけあって、(主に近代)美術通史的な流れが出せているし、モネ、ゴッホ、セザンヌ、ピカソら人気のある画家の作品が複数来てることに加え、ドーミエやモリゾなどのあまり日本では見ることができない作品も見られます。やはり、コレクションの充実さがあってのことであるし、それらを抽出した良い展覧会になっていると思います。






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    夏の六本木ヒルズ情報。 ?? ?? NANONANO達のいる50階の上の階、52階森アーツセンターギャラリーでは、「フィリップス・コレクション展」が、開催されています。フィリップス・コレクションは、米国の美術界において重要な役割を果たした美術批評家であり
    2005/07/20(水) 12:07:41 | NANONANO日記2005