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  • クラウドベリー・ジャム 雰囲気づくり Cloudberry Jam PROVIDING THE ATMOSPHERE


    スウェーデンのロックバンド、クラウドベリー・ジャムのセカンド・アルバム。
    90年代のスウェディッシュ・ポップのブームのときに結構ヒットしたアルバムのようですが、その時代を並行して聴いていたわけでないのでどのような位置づけや評価を得ていたのかはよく知りません。しかし、普段洋楽をあまり聴かない僕にとっても、この作品はとても聴きこむことができました。

    低音が響き、声の強弱やトーン、響かせ方に雰囲気を持たせて歌うことのできる、ジェニーのヴォーカルは、聴いていて心地よく、落ち着けます。またコーラスは、補助的というよりもっと積極的な役割にあって、ヴォーカルとのハーモニーを感じます。
    演奏も、積極的に色々な打楽器やマラカスなどを用いたり、ところどころシンセで効果的に音を足したりと、工夫されており、とても面白みがあります。
    疾走感あるM1「Cliches」のイントロから引き込まれ、全曲を通して退屈することなく聴けるアルバムだと思います。M1「Cliches」、M4「Another Moment Follows」、M5「Direction Still Unknown」のようなテンポが速く、ロックテイストな曲と、M3「Nothing To Declare」、M7「Life In This Way」、M13「Whatever Happens」のような、コーラスとの掛け合いやハモり、リズミカルで面白い曲調がピックアップされる曲とのバランスが取れている印象です。
    お気に入りは「Cliches」で、これをかけると何か気分が弾みます。M12「Wandering, Wondering」のようなマイナーで、情感ある曲も、ジェニーのヴォーカルがメロディをすごく引き立たせており、好きです。

    クラウドベリー・ジャムは、1998年に、自身の音楽とビジネスとの関係に疑問を抱き、一旦解散したのち、2004年に再結成しますが、再結成後にリリースされた「movin' on up」、「The Great Escape」は、よりポップで垢抜けた感じになっており、音楽性が結構変わってしまっています。この「雰囲気づくり」のようなテイストから離れ、冒頭から金管楽器が幅を利かせてきたりと、個人的には、ヴォーカルとの調和という点でちょっと違和感があります。このような意味からも、「雰囲気づくり」は、ヴォーカル、コーラス、ミュージックにバランスと面白さがあり、個人的に代替が利かないアルバムになっています。
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