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  • コラリー・クレモン 「バイバイ・ビューティー」 Coralie Clément Bye Bye beauté


    フレンチポップの中では、一番に注目しているコラリー・クレモンのセカンド・アルバム。
    素晴らしいアコースティック・サウンドが全体を包む前作とは異なっていて、ロック、ポップ・テイストが幅を利かせているアルバムで、ガラリとイメージを転換してきています。
    そういうわけで、(アレンジャーによる日本版ボーナストラックを除けば)バンジャマン・ビオレーのつくる見事な基調、統一感のあるファーストとは離れて、色々な曲調でのコラリーの歌が聴けるアルバムになっています。

    僕は、M1「Indécise」を試聴したときに、あまりにファーストのイメージと異なっていたので、全体がこういう感じのアルバムだったら少し期待外れだな、と最初は思ったりもしていました。しかし実際通して聴いてみると、まったくそういうことなく、バラエティを重視したアルバムになっており、だったら買うのを躊躇っていないで早く全体を聴くべきだったと今は反省しています。まあ、これは半分以上、「Indécise」のアクの強さにあったといっておきたいです。
    そういうことで、前作が気に入った方はもちろん、聴いたことないけれどフレンチ好きという方にはおすすめできる作品です。
    M1.Indécise:いきなり前作のアンチテーゼかと思わせるようなロックな感じで、軽くノイジーで、歪みのある演奏に、アンニュイなヴォーカルがのっています。Indécise(優柔不断)というタイトルにふさわしいメロディと歌詞です。「たぶんイエス、たぶんノー/どんなやり方でも構わない/左、右/そんなこと知らない」という投げやりな歌詞はコラリー自身が作詞をしています。

    M3.L’Enfer :コラリーの曲にしては、穏やかな(?)疾走感・さわやかさが感じられる曲だと思います。ヴォーカルにエコーかけたり、ダブらせたりといろいろしている、サビの部分は一回聴くと頭にこびりついてくる感じです。

    M5. Un Beau Jour Pour Mourir:M4.Avec Ou Sans Moiからの連続が意識されていて、疾走感のある心地良い曲です。コラリーのヴォーカルに、バンジャマンの二オクターブ低いヴォーカルがついていき、兄妹の共演が押し出されている曲でもあります。

    M7.Kids(Jeu Du Foulard):Indéciseとともに、シングルとして出された曲のようで、メロディ、ヴォーカルとも彼女らしさを多く見せる曲だと思います。歌詞は不良少年を描いていて、サビにはタイトルにあるスカーフ遊び(窒息ってことみたいですね)からいろいろ過激な遊びが並べられています。

    M11. Bye Bye beauté:アルバムのタイトルをとる曲ですが、アルバムの中では周りの曲とは一線を画し、独特の雰囲気を放つ曲。伴奏も主にビートを刻むだけで、起伏の小さいひっそりとした曲ですが、ラストの盛り上がりを意識してつくってあって、バックの演奏やバンジャマンのコーラスなど工夫されています。


    日本版では、今作もボーナス・トラックがついてきます。収録曲のアレンジではないので、純粋に新曲として聴けるのが良いです。隠しトラックもあるのですが、ブランクを17分も空けてあるのがちょっと…、という感がします。
    ファーストから3年を経てリリースされたセカンドですが、それから2年、リリースがなく沈黙状態。オフィシャルでは、2008年秋冬にニューアルバムが、と示唆されています。まあ、リリース準備中であることは間違いないので、気長に待ちましょう。
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    コメント
    この記事へのコメント
    はじめまして!あけましておめでとうございます!!笑
    いいですよね、コラリー。バイバイビューティーは自分の中でずっと大切にしていく1枚になると思える作品です

    1stは聴いたことがないのですが2ndが好きな自分は気に入るでしょうかね??
    2008/01/01(火) 02:41:35 | URL | いし #-[ 編集]
    明けましておめでとうございます。
    コラリーの1stですが、ギター、ピアノ、ベース、トロンボーンなどと、すごくシックで上品なアコースティック・サウンドが響く、良い作品です。
    兄のバンジャマン・ビオレーがプロデュースしているだけに、完成度も高いです。
    気に入ると思いますので、是非聞いてみてくださいね。
    2008/01/03(木) 17:23:39 | URL | webcat #-[ 編集]
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