芸術、書籍、音楽などのレヴュー。あるいは随筆。 - Revue de l'art, le livre, la musique etc, ou essai.
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  • ゴッホ展 東京国立近代美術館
    オランダのクレラー=ミュラー美術館とゴッホ美術館から作品が来ています。ゴッホの作品は油彩中心の、約30点。

    僕は、GWの5/4に行きましたが、昼過ぎには、約300mはあろうかという長蛇の列。
    待ち時間は80分ということで出直しました。果たして、ここは美術館なのかわかりません、という感じでした。日本人はゴッホがかくにも好きなのか、と見せつけられましたね。
    そういうことで、人が沢山い過ぎて(勿論、僕もその一人なのですが。)、見るような環境ではありませんでした。後ろから作品の存在を確認することはできます。

    ゴッホはポスト印象派(後期印象派ともいわれますが誤訳。)の一人として数えられます。
    自論としては、ポスト印象派から、従来の絵画は崩れていくように思えます。
    僕には、絵画構成、技法などの見地にたって考えると、従来のアカデミックな絵画と逆行しての、印象派―ポスト印象派というような流れ、区分よりも、古典作品の流れがいったん印象派で終わり、新しい絵画の出発点として、ポスト印象主義があるように思えます。(後期印象派というような誤訳もあって、ひっくるめて考えられがちなのでしょう。直訳は印象派以後という意味なのに。)
    その特徴には、印象派を超えた超現実的な色彩と、タッチ、またパースペクティヴの崩れなどがあげられるでしょう。
    確かに、ゴッホはギリギリのところで従来の絵画規則を守った(印象派的な)作品も描いてますが、ゴッホの代表作、一般に膾炙している絵は、上のような特徴をもったポスト印象主義として位置づけられます。
    このポスト印象主義というのは、ほとんど特定の絵画技法では割り切れませんが、印象派の技法を、各画家が独自に咀嚼して昇華させた形としてあるのでしょう。
    ゴッホも印象派、その周辺の画家、さらには古典画家の影響を受けて独自の絵画を完成させたわけです。このポスト印象派の位置づけは、また改めて論じたいところです。

    展覧会の内容は、ゴッホをメインにその参考資料や、周辺画家の作品を展示するというもの。
    ゴッホの作品は、風景画などを中心にいろいろな題材がありました。僕はほとんどが初めて見る作品でした。個人的には、周辺画家の方が興味が深かったです。ミレーやセザンヌ、モネ、ピサロなどです。特にミレーは良かったです。

    うーん、具体的には書けませんね。もっとゆっくり見たかったです。なぜ、日本人にはゴッホがうけるのか、これはまだまだ謎です。
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