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  • 「リトルバンパイア」登場。


    心のベスト10、第1位はこんな小説、である「ちびっこ吸血鬼」シリーズが「リトルバンパイア」と改題して、2006年から復刊しているようです。
    いや、かなりふいうちでした。まさか、今になって再出版するということに加え、タイトルの変更があったわけですから。
    原本はまだ手にとって確認していませんが、特徴や変更点は、以下の点です。


    ・「ちびっこ吸血鬼」から「リトルバンパイア」に改題。
    確かに、ドイツ語から英語に直して表記すれば、「リトルバンパイア」なんだけど、趣がなくなったような気がします。「ちびっこ吸血鬼」っていい訳だっただけに少し違和感が。

    ・各巻のタイトルが変更。
    例えば、1~5巻までは以下のようになっています。
    1巻 「ちびっこ吸血鬼はミステリーがお好き」→「リュディガーとアントン」
    2巻 「ちびっこ吸血鬼のひっこしそうどう」→「地下室のかんおけ」
    3巻 「ちびっこ吸血鬼のあぶない変身旅行」→「きけんな列車流行」
    4巻 「ちびっこ吸血鬼のかいぶつ農場」→「モンスターの巣くつ」
    5巻 「ちびっこ吸血鬼のロマンスなおとしごろ」→「魅惑のオルガ」
    などと、「ちびっこ吸血鬼~」という構造をとらず、また旧ヴァージョンのタイトルとも異なったタイトルを付しています。昔のお茶目なタイトルが、シンプルなものになりました。
    ここでは特に1巻、5巻とか。ドイツ語のオリジナルに忠実になったのか、と思えばそうではなく、ともに直訳していません。むしろ、「ちびっこ吸血鬼~」となっている旧版の方がオリジナルに近い。長いのを短くしたという感があります。

    ・旧版の人物イラストはそのままに、表紙背景は変更。
    バンパイアというイメージを先行するためか、旧の明るい背景イラストが、暗い、吸血鬼に沿ったイラストに差し替えられています。旧版のカラフルなそれぞれに個性があった背景イラストが、暗いダークネスな背景イラストになってしまいました。人物のイラストは保ったものの、僕としては少し残念。

    ・A6版からB6版になり、ソフトカバーになった。
    コンパクトになったということですね。値段も少し下がっています。

    ・タイトルのところと関わりますが、新版はタイトル字体が統一されている。
    旧版のタイトル文字はそれぞれ独自の面白い字体をしていましたが、新版ではこれがすべて同じ自体に統一されています。


    以上が主な変更点です。本文訳が改められているかは今のところ不明ですが、そのような情報がない以上、タイトルの「ちびっこ吸血鬼→リトルバンパイア」などといった用語変更くらいに留まっていると思われます。
    しかし表紙を見るだけで、結構な変更が加えられていて、それが少し僕としては少しばかり気に入らないところが多いです。
    やはり、昔の方が、と思ってしまうのは僕の性ですが、それでもグラフィック的に純粋に趣が失われているような気がします。
    しかし、物語として「ちびっこ吸血鬼」が広まってくれるのは良いことだと思います。

    ということで、「ちびっこ吸血鬼」は「リトルバンパイア」としてリニュウアルしましたが、残された問題があります。
    それはドイツ語のオリジナル版の17,18巻の扱いです。日本語版は16巻で完結していますが、オリジナルでは17,18巻と続いています。この未訳分はどうなるのでしょうか。「リトルバンパイア」も「ちびっこ吸血鬼」を踏襲し、16巻で完結するのか、17,18巻も訳して出してくれるのか。
    おそらく、16巻完結だとは思いますが、いつかは17巻以降も日本語版、川西芙沙訳、ひらいたかこ絵で読みたい。これが、「ちびっこ吸血鬼」シリーズとして出てくれればいうことありません。

    前も書きましたが、これから確実に入手困難になる「ちびっこ吸血鬼」16巻を買っておきたい、家において眺めたいと思う今日このごろ。

    ・関連レヴュー「ちびっこ吸血鬼」シリーズ
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