芸術、書籍、音楽などのレヴュー。あるいは随筆。 - Revue de l'art, le livre, la musique etc, ou essai.
  • calendrier
  • 本と思考
    自分の考え方が狭いと感じる。
    論文提出に追われる形で、半ば否応なく、古典的学説を読むのだが、その都度新しい見方や考え方を得る。そして書きかけの拙文を直す。
    このような、自己反省的作業をするとき、本を読め、というあの権威化された言説の正しさ、有益性が立ち現れてくる。勿論、そんなもの権威主義の盲従的な行動だと思っておられる方もいるだろうから、あくまで主観的なものだろうけれど。
    ここで大切だと感じることは、(純粋な知識でなく)考え方を提示している本であればそれほど、自己の見識を広めるだろうということである。それと、自分の問題関心と適合していることも重要だろう。だから、何が何でも字面を追えということではないのだと思う。
    僕は、小説を多く読んできた。それも、海外の翻訳のものである。確かに、小説は、楽しいし、驚きを伴うし、感動を与えるものではある。しかし、それだけを読み続けても、「本を読みなさい」の本当の意味は果たせてはいないのだと思う。その反対に学術本だけ読んでもつまらない。考えを広げる目的で、広い考えを狭めてしまう。
    本との付き合い方は、自分の思考の方向性にとって、重要な一要因になっている。考え方を広げ、枝分れする思考の柔軟さを養うためには、いろいろな立場、領域の本を読む必要が相対的にはあるだろう。
    スポンサーサイト
    コメント
    この記事へのコメント
    コメントを投稿する
    URL:
    Comment:
    Pass:
    秘密: 管理者にだけ表示を許可する
     
    トラックバック
    この記事のトラックバックURL
    この記事へのトラックバック