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芸術、書籍、音楽などのレヴュー。あるいは随筆。 - Revue de l'art, le livre, la musique etc, ou essai.
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  • バレル・コレクション Bunkamura
    海運業で財を成したウィリアム・バレルが収集した印象派コレクションを紹介する企画展です。
    基本的に英国国外には出さないとのことですが、2015~2020年までの改修による閉館期間により国外での展示が可能になったとのことです。それなので、展示80点のうちほとんどの作品が本邦初公開らしいです。
    福岡、愛媛、東京、静岡、広島と5会場・期間1年を超える巡回展になっています。

    フランス印象派がメインですが、前後の19世紀ヨーロッパ画家がコレクションされており、地元スコットランド画家も多かったです。
    花卉画に秀作が多かった印象で、クールベ、マネ、ファンタン=ラトゥール、サミュエル・ペプローらの作品はそれぞれの特徴がうまく出ており良かったです。特にペプローの「バラ」は漆黒の背景に鮮やかなバラが巧みなタッチで浮かび上がっているようで格好よく、かつ美しい。
    アンリ・ル・シダネルは「雪」「月明かりの入り江」の2点があり、ル・シダネルの微妙な光、トーンづかいが楽しめる作品です。彼の作品の色調・諧調表現は印刷では難しく、国内出品もあまりないので直で見るべきですね。

    最近の展覧会は集客(SNS拡散)を意識してか、写真撮影可能が多くなりましたが、明らかに人の鑑賞を邪魔している人もいて、これを続けるのであれば、マナーや運営の向上に期待したいです。
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