芸術、書籍、音楽などのレヴュー。あるいは随筆。 - Revue de l'art, le livre, la musique etc, ou essai.
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  • コートールド・ギャラリー


    ロンドン、サマセット・ハウス内にある美術館で、実業家サミュエル・コートールドのコレクションを基礎としています。
    ロンドン大学付属の機関であるため、ロンドンでは珍しく有料の施設となっています。

    印象派、ポスト印象派のコレクションが充実、というように紹介されることが多いようですが、展示内容はこれだけに留まらず多岐にわたっています。
    中世宗教美術、ルネサンス、バロック、印象派以降~現代美術を核として、とても広い範囲を扱っています。
    あまり詳しく確認しませんでしたが、現代美術などは企画展示を行っているようでした。

    サマセット・ハウスの一角を占め、それほど大きな美術館ではありませんが、各階いずれも凝縮されており見ごたえがあります。
    特に、印象派周辺画家(マネ~ポスト印象派)は、マネの「フォリー・ベルジェールの酒場」をはじめとして、数こそそこまではありませんが、教科書級の作品がそろっています。
    ほか、クラナハの「アダムとエヴァ」、ルーベンスの「キリスト降架」など魅力ある作品が多数あります。
    日本ではあまり名は知られていないかもしれませんが、時間があればぜひ一見しておきたい美術館です。
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    フィンランド独立100周年記念 フィンランド・デザイン展 府中市美術館
    フィンランド独立100年を記念する巡回展です。
    フィンランド・デザインは、かなり現代日本の生活に入り込んでいるので親しみのある展覧会になっていました。

    アイコニックな存在であるムーミンをはじめとして、イッタラ、ヌータヤルヴィ、アラビア、アルテック、マリメッコのおなじみのデザインが並ぶ展示室になっていて、雑貨屋やアンティークショップをめぐるような気軽さがあります。
    イッタラのティーマ、カルティオ、カステヘルミ、アラビアのトゥオキオ、マリメッコのウニッコなどなど、どんなに時代がたとうとも色あせない普遍性があるのだなと思います。展示室にあってもキッチン・食卓にあってもどちらもデザインが生きているというのもすごい。
    純日本の漆塗りや螺鈿細工などは奇麗であっても、日常には容易に入り込めないですしね。

    すでに予備知識がある人、ヴィンテージコレクターのような人には物足りない部分もあるのでしょうが、ライトな層がフィンランド・デザインを一望するのにはとても良い機会と思いました。
    アラビアのムーミンマグのオリジナル原画、コレクションや、ヴォッコ・エスコリン - ヌルメスニエミのテキスタイル展示などは個人的に満足でした。