芸術、書籍、音楽などのレヴュー。あるいは随筆。 - Revue de l'art, le livre, la musique etc, ou essai.
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  • 国立ロシア美術館


    ロシア、サンクトペテルブルクにある、主に近代ロシア美術をコレクションする美術館です。
    モスクワのトレチャコフ美術館と双璧をなす一大コレクションを有し、ロシア近代美術を語る上では欠かせない美術館といえます。
    レーピン、クラムスコイ、スリコフ、V.ペロフ、シシーキン、アイワゾフスキー、クインジ、ヴルーベリら主たるロシア画家の代表作(大作クラス)が一堂に会しています。また、これ以外にも、中世~現代までの絵画、彫刻、工芸作品も網羅しており、総合美術館といえます。
    日本でも2007年に一度コレクションを紹介する企画展を開催しています(自分は行けていません・・・)。

    レーピンやクラムスコイなどは、展示室一室を与えられており、ファンには垂涎ものの空間になっていました。どれもがクオリティの高い、代表作、秀作ばかりです。まとまってみるなら、トレチャコフ美術館よりも国立ロシア美術館と思いました。
    レーピンは、政府の依頼で書かれた超大作「帝国枢密院設立100周年記念の儀礼」の間が圧巻です。横幅8m超の作品ですが、展示室に入ると正面には大画面がとびこんできて、また横壁には習作がすらっとかけられており、空間自体に圧倒されます。また、「ヤイロの娘の復活」「トルコのスルタンへ手紙を書くザポロージャ・コサック」などの大作が展示されています。
    クラムスコイは、クオリティの高い肖像画がいくつも展示されていました。
    また、ヴルーベリも大作(うち1点は「朝(Morning)」という作品)があり、いずれも見ごたえのある作品でした。描かれているものはもちろん、色、色調、絵肌など技術的な部分も見逃せません。

    近代ロシア美術は、日本ではそれほど認知度がないように思われますが、ここを見ればその技術の高さや表現の幅に驚嘆するはずです。
    ペテルブルクに行った際は、エルミタージュ美術館で終わらず、国立ロシア美術館で現地の質の高い美術にも触れてほしいと思います。
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