芸術、書籍、音楽などのレヴュー。あるいは随筆。 - Revue de l'art, le livre, la musique etc, ou essai.
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    フェルメールとレンブラント 森アーツセンターギャラリー


    「フェルメールとレンブラント」とあるので、両者にクローズアップした企画展と思わせますが、内容は副題にある「17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち」という方がいい得ています。
    フェルメール1点はいいとして、レンブラントも1点であり、レンブラント派等の周辺画家の紹介もそこまで充実していない印象でした。最近はフェルメールをタイトルにつけることで集客を狙っている? のでしょうが、内容よりタイトル先行というのは…、とも思わせます。出展数は60点となっており、気兼ねすることなく鑑賞できるボリュームでした。混みを回避するため平日に行ったものの、混雑はなかったです。

    ということで、両者の作品は文句なしに素晴らしいとして、他の巨匠、フランス・ハルス、ヤン・ステーン、ハブリエル・メツー、ヘラルト・ダウ、ヤーコブ・ロイスダールらの作品も大いに注目すべき企画展だと思います。これらの巨匠が一度に鑑賞できるというのは、企画展のクオリティを示す証左です。特に、ハブリエル・メツー、ヘラルト・ダウは文句なしに素晴らしい作品です。
    ただやはりこの展覧会で随一の異彩を放つのは、レンブラントの「ベローナ」(上図)です。
    質量感の描き分けと明暗表現の素晴らしさ、魅力の薄れたくずれた中年女性を描いているのに、強く引き込まれ、その存在感は群を抜いています。背景も場面構成も捨象した単身像ですが、これだけ圧倒する絵画に仕上げられるのはすごいです。
    この作品を筆頭に、フェルメール、ハブリエル・メツー、ヘラルト・ダウを見てくるだけでも十分おつりのくる内容ではありました。

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