芸術、書籍、音楽などのレヴュー。あるいは随筆。 - Revue de l'art, le livre, la musique etc, ou essai.
  • calendrier
  • スポンサーサイト
    上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
    新しい記事を書く事で広告が消せます。
    --/--/--(--) --:--:--| スポンサー広告| トラックバック(-) コメント(-)
    ルーヴル美術館展 日常を描く―風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄 国立新美術館


    ルーヴル美術館のコレクション展です。
    フェルメールの「天文学者」が初公開されるということで注目されていますが、他にも巨匠の作品が集まっています。
    フェルメールが来る、というだけで来場者数が何割増しかになる状況なので、休日は避け平日午後に行ってきましたが、それほど混雑はしていませんでした。

    展覧会は、章ごとのテーマに沿って作品を展示するもので、全体で83点とのことです。
    全体を見渡すと、ハブリエル・メツー、ヘラルト・ダウ、レンブラントら17世紀オランダ絵画に良いものが集まっていたように思います。
    メツーはデッサンの精確さや人間味のある人物表現に目が行きますが、特に「リンゴの皮をむく女」は女性の存在感と、赤を基調に補色も使いながら見事に画面をまとめている点が素晴らしいと思いました。
    「聖家族」を表したレンブラントの作品も小品ながら、光の表現や画面構成が絶妙で見応えのある作品でした。

    フランス絵画では、グルーズの「割れた水瓶」(壊れた甕)が来ていて
    驚きました。
    確か以前の企画展でも来日しているかと思います。また、ルーヴルでも2回見ているので、個人的には馴染みのある作品でもあり、グルーズという画家を語る上では外せない代表作と思います。グルーズ独特の、とろっとした子ども像とは別の、サロン出品作で筆の入った完成度の高い作品であり、グルーズの力量と魅力が味わえる作品です。
    フラゴナールの「嵐」(上図)は、微妙な中間色の遣いや全体的な構図等はもちろん上手いのですが、大ぶりのタッチで羊や犬を細やかに描き出しているのが流石と思いました。
    新古典主義画家のマルタン・ドロリングの「台所の情景」も注目すべき作品と思いました。鑑賞者の目を画面に吸い込ませるような遠近法を活用した画面構成と、けだるさも感じさせるような柔らかい光の表現が素晴らしい作品です。
    ドゥカンの作品は2点来ていましたが、ともに存在感を増すタッチ/絵肌に目がいきます。猿を擬人化した作品は、シャルダンのコミカルなものと対比されていましたが、ドゥカンの細やかなタッチと構成が引き立っていました。
    スポンサーサイト
    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。