芸術、書籍、音楽などのレヴュー。あるいは随筆。 - Revue de l'art, le livre, la musique etc, ou essai.
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  • マリー・ローランサン展 三鷹市民ギャラリー
    エコール・ド・パリの画家の中でも、日本でもっとも馴染みのある画家のひとりであるローランサンの個展です。
    展示作品の大部分は、日本のマリー・ローランサン美術館の作品で構成されていました。
    ちなみにマリー・ローランサン美術館は、2011年に閉館しているとのことで、コレクションを維持する団体というようなかたちで存続しているようです。ともあれ、コレクションが散逸することなく日本にあるということで、今後も貸し出しなどで鑑賞できればよいと思います。

    本展では、フォーヴやキュビスムに影響されたような初期作品から、ローランサン様式の晩年の作品までヴァリエーションの富んだ作品で構成されていました。
    ローランサンというと、のっぺりした単調な絵と思う人もいるかもしれませんが、じっくりと観察すると、背景の灰色の複雑さ、大胆な明暗の付け方など画面が変化に富むことが見えてきます。また、灰色の背景の上で、色数が絞られたことで、赤や青がとても映えていることも伝わってきます。いろいろなバランスをもって、ローランサンの世界がつくられていることを再確認しました。
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