芸術、書籍、音楽などのレヴュー。あるいは随筆。 - Revue de l'art, le livre, la musique etc, ou essai.
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    プーシキン美術館展 横浜美術館


    ロシアの首都モスクワにある大規模美術館、プーシキン美術館のコレクションを紹介する展覧会です。
    一度、震災の影響で中止になりましたが、開催される運びとなって良かったです。

    プーシキン美術館には、2011年に訪問しており、2005年にもマティスの金魚が来たプーシキン展を鑑賞しています。ということで、個人的には比較的馴染みのある美術館であり、本展も楽しみにしていましたが、期待通り良い企画展でした。
    現地にて常設で見た作品も結構あるのかと思っていましたが、初見の作品が多く、新たな目でコレクションのクオリティを再確認できました。
    人の入りも良く、休日の開館前で長蛇の列ができているという盛況ぶりでした。

    17世紀から現代の絵画までを幅広く扱っていましたが、中心は19-20世紀絵画です。
    ジェローム、ドラロシュ、トマ=クチュールなど、19世紀フランスのアカデミズム画家の作品がいくつか集まっていました。クチュールの作品は、小品ながら、構成、デッサンともに優れた作品で、クチュール独特のタッチの生きた、乾いた塗りで、細やかに仕上げられています。余計な筆が入っておらず、かつデッサンを殺さず表現度の高い仕上げだと思いました。
    この他では、アレクサンドル・ドゥカンの「イタリアの街角」という作品が非常に素晴らしかったです。光の表現と独特の厚塗りで、とても情感表現に長けていると思いました。
    加えて、ディアズ・ド・ラ・ペーニャの「クピドとプシュケ」もとりわけ美しい作品です。ディアズにしては人物をしっかりと繊細に描き込んでいます。プシュケの表情や肉体の表現に注目したいです。

    印象派セクションでは、モネ、ルノワール、ドガなどの安定したクオリティの作品が鑑賞できました。
    また、ポスト印象派以降のボリュームがあったのも印象的でした。
    全体として、適切な作品数を保ち、見応えのある作品を各セクションに用意している感じで、満足のいく企画展だと感じました。特に18世紀では、上図のブーシェ作品は完成度が非常に高く、一枚で存在感十分でした。

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    過去レヴュー
    プーシキン美術館 本館
    プーシキン美術館 19・20世紀ヨーロッパ・コレクション部

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