芸術、書籍、音楽などのレヴュー。あるいは随筆。 - Revue de l'art, le livre, la musique etc, ou essai.
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  • 近づいたLast Scene または これが定めと割り切るにはちょっと切ないな ロンリーナイト
    心のベスト10第一位はこんなバンドであるGARNET CROWが解散します。
    2000年にメジャーデビューしてから、今年13年目で解散ということで、デビューから聴いてきた身としては、10代後半から現在の20代後半という期間をガーネットの楽曲をそばにして過ごしてきたことになります。いろいろな音楽を探して幅広く聴くということをしなかったので、ガーネットは自分の中で結構大きな位置を占めていたと思います。

    楽曲だけに接してきて、正直メンバーやグループの状態や経過などはほとんど知らないので(ファンクラブには入っていないし、ライブも行ったりはしていなかったので)、いろいろな事情が絡んでいるだろう解散については、個人的にどうのこうのいう気はないです。
    一ファンとしては、13年間休止状態になることもなく、クオリティを保って、これだけの作品を残してきたことが本当に素晴らしいし、尊敬します。
    全活動期間に渡って意欲的な制作を見ていると、(ファンのなかには前々から議論されていたという)解散などについて考えたこともなかったわけですが、同時に、「すべてを出し切った」というコメントも受け入れることができました。
    曲がつくれなくなった、声がでなくなった、とかで解散せざるをえなくなるのではなく、トップギアのまま走り抜けて完走する、ってのはガーネットらしくていい。

    ライブは、メモリーズのライブにいったことがあって、機会があればまた行ってみたいな、くらいに思っていたのですが、今回ラストということで先日の東京公演に行ってきました。
    メモリーズのときよりもボーカルの伸びが良かったし、メモリーズツアーのときに聴けなかった楽曲もいろいろ聴けて満足でした。
    解散についてのコメントはなかったけれど、それはラストの大阪で語られるのかもしれません。メンバーは非常に楽しく盛り上げようとやっていたのが印象的でした。

    バンドはこれを書いている時点で、2週間後に控えた大阪2公演をもって解散となります。
    毎年定期的にシングル、アルバムがリリースされてきて、これがなくなるのかというと、さみしいというか少し心に穴が空いた感じもします。
    ただ、青春時期をともにしてきた音楽なので、これからも大切に聴いていきたいです。

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    【ブダペスト】国立西洋美術館


    ブダペストの英雄広場に構える大美術館です。
    古代の神殿を模した堂々としたポルティコを持っており、まさに美の殿堂といえるようなファサードですね。
    1896年に建設され、1906年に美術館としてスタートしとのことで、100年以上の歴史を持っています。

    相当規模の展示スペースを有しており、それに見合った展示量を誇っています。
    常設展示に加え、企画展も開かれており、双方をじっくり鑑賞するとなると、一日コースになってしまいます。
    常設展示だけでも午前だけで見るのはきついところもあるので、午後に行くことをおすすめしたいと思います。
    近くには、グンデルやその姉妹店バゴイヴァールなどの知られたレストランもあります。

    展示作品は主にルネサンス~19世紀までのヨーロッパ絵画であり、オーセンティックかつ、ヴァラエティのあるコレクションを持っています。
    また、彫刻、考古学資料なども収蔵、展示しています。

    一回りしてみると、西洋絵画の中でも、フランドル絵画とスペイン絵画が特に充実していることが分かります。
    エル・グレコ、ムリーリョなどは作品数もあり、コレクションの核になっていました。加えて、スルバラン、リベラ、ゴヤ、ベラスケスなどの完成度の高いコレクションもあり、スペイン絵画の巨匠はフォローされています。
    フランドル絵画は、壁一面にずらっと展示してある独立したギャラリーがあって、正直一枚一枚鑑賞する時間がないほどでした。

    一応、訪問時に常設展示で鑑賞できたものについて、下記のように簡単にリストします。
    西洋美術館に関しては、公式HPが発達しており、収蔵品の画像を見ることができます(カラ―、モノクロ混合)。
    それなので、詳しい収蔵作品情報については公式HPを参照することをおすすめします(もちろん、展示替えはしているでしょうが、すべてが常設展示、公開されているわけではありません)。
    HPを確認すると、アメリングの作品などもっと出してほしいものもありますね。また、20世紀絵画も多く収蔵していることも分かります。

    ルネサンス

    ティントレット、ヴェロネーゼ

    スペイン絵画

    エル・グレコ、スルバラン、リベラ、ムリーリョ、ゴヤ、ベラスケス

    フランドル
    ルーベンス、ヴァン・ダイク、ヨルダーンス

    フランス絵画

    グルーズ
    トマ・クチュール
    ドラクロワ、シャセリオー
    コロー、マネ、ブーダン
    ドービニー、ディアズ、シャルル・ジャック
    モネ
    ルパージュ
    ギュスターヴ・ドレ

    シャセリオー作品は小品。ドレはあまり見たことない婦人胸像。

    ドイツ、オーストリア絵画
    ハインリヒ・フューガー
    ダンハウザー
    フランツ・アイブル、アメリング、ヴァルトミュラー
    ハンス・マカルト
    シュトゥック

    こう並べると結構そろっている印象です。
    アメリングは人物(頭部)習作と読書する少女の二点がありました。習作といってもレベルは相当高く卓越した技量を見ることができます。

    その他
    レイバーン
    セガンティーニ

    レイバーンは中欧ではここくらいだったと思います。セガンティーニは初期作あり。

    ***

    展示室は、順路が明確でなかったり(部屋がそれぞれつながっています)、一つの展示室の中の作品の国・時代なども統一されていなかったりと、展示についてはちょっとケイオスな感を受けました。結構なアバウト感、ざっくり感があります。
    ということで、順路が定めにくく、展示室も多くあり、広いので、見逃しがないように注意したいです。

    ブダペストの美術館はカメラチケット制をとっているところが多く、館内で写真撮影したい場合は別途チケットを購入する必要があります。写真をとるにあたり小さなチケットを見える位置に掲げることになりますが、それでも逐一監視員に注意・確認されて、カメラチケットを提示する、ということが何度も起こりました。
    ブダ王宮にある国立美術館も同じシステムで同様な体験をしました。結構不便な制度運用なのでここも注意が必要です。

    ハンガリーの美術館というとあまりコレクションが充実してないのでは、というような先入観もあるかもしれませんが、良い意味でこれを裏切ってくれます。
    見るべき名画が多く時間をとって鑑賞したい美術館です
    【ウィーン】オーストリア応用美術博物館


    装飾、工芸などなどの応用美術を専門に扱う美術館/博物館です。
    Österreichisches Museum für angewandte Kunst (in Wien)で、頭文字から通称MAKと呼ばれています。

    「応用美術」の名称のとおり展示の幅はとても広く、また、展示空間や展示方法も凝ったものが多く、驚き、面白さの連続でまったく飽きさせません。
    家具、陶磁器、テキスタイルなど暮らしの中にも密着した装飾、デザインなどは、身近にあるし、直感的に違いが分かるので、詳しくなくても見ていて面白いです。
    通常の観光や絵画美術館が続いたら、こういったところに箸休め的にも行ってもいいと思いますね。

    企画展もいくつか開催していて、訪問時はウィーンの工房や日本の漫画を扱った展示をしていました。
    企画展は、本館に隣接した別館となる建物で開催されていましたが、本館と別館を合わせると随分と展示面積がありました。
    企画展も展示方法が体感的に楽しめるようアレンジされていて、常設展同様楽しめました。
    見せ方は相当工夫されていて考え抜かれているなと感心しました。

    ミュージアムショップ(デザイン・ショップという店名です)は発達していて、おしゃれな雑貨類がセレクトされているので、眺めるだけでも楽しめます。
    さらに、付設のレストラン(ÖSTERREICHER IM MAK)が有名で、ここを目当てにも行くのも良さそうです。バーもあるのでかなり遅くまで開いているようです。

    装飾工芸専門の美術館は各都市にありますが、MAKはただの美術品の羅列的な展示に終わらない部分が随所にあるので、いろいろな発見や出会いを期待して訪れて欲しい美術館です。