芸術、書籍、音楽などのレヴュー。あるいは随筆。 - Revue de l'art, le livre, la musique etc, ou essai.
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    ゴヤ ―光と影  国立西洋美術館


    スペインを代表する巨匠、フランシスコ・デ・ゴヤの回顧展です。
    会期終了から時間がたってしまいましたが、簡単に振り返っておきます。

    展示作品の大半が版画作品となっており、有名な「ロス・カプリーチョス」以下、デッサンも含めて、神秘主義的、不気味、ナンセンス、グロテスクとさまざまに形容できる、ゴヤ独特のモノクロの世界が広がります。
    油彩は、教科書級に有名な「着衣のマハ」を目玉として、肖像画をはじめ見ごたえのあるものが集まっています。

    油絵は、ゴヤのテクニックが凝縮されているものとなっており、キャンヴァス上での職人芸を見ているかのような気分になりました。
    タピスリー用の原画作品などの作品をはじめとして、おそらく5工程もないくらいの少ない制作工程で仕上げられているものが多く、一筆のタッチも無駄なものがないといえる、大胆ながら巧妙な筆さばきを認めることができます。油絵でこんなにも制作工程や塗り込み/描き込みを抑えて、これだけの生き生きとした表現を可能としているのは驚嘆するしかないです。
    また、作品ごとで、仕上げ方もずいぶん違うのも面白いと思いました。絵具を厚くマットな感じで塗っておるものもあれば、いくつかの肖像画のように薄塗りされた繊細なものもあります。「着衣のマハ」では、布地部分は油が多く含まれた絵具で、滑らかでつやっぽいタッチが重ねられていたりします。

    版画は、「闘牛技」「妄」が繊細で技巧的にも素晴らしい作品もあることを知りました。
    図録を買ったので、ひとつひとつをじっくりは見れなかった版画作品はゆっくり図録で眺めたいと思います。
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