芸術、書籍、音楽などのレヴュー。あるいは随筆。 - Revue de l'art, le livre, la musique etc, ou essai.
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    スレイヤーズMEGUMIX


    TVアニメ・スレイヤーズにて林原めぐみが歌った楽曲集です。
    スレイヤーズは中学校くらいに、スレイヤーズ、スレイヤーズNEXT、スレイヤーズTRYを見てきた世代なので、大人になってから聞くとかなり懐かしい気分になりました。
    OP、ED、挿入歌・その他企画などそろっていて、しかもインストゥルメンタルまで含んだ豪華版になっています。

    何故にここでとりあげたかというと、スレイヤーズっていう作品がピンチな状況を気合で乗り切ってく系のお話で、アニメの楽曲もそういった歌詞でとてもテンポ・ノリのいい曲が集まってるんです。
    あきらめない、くじけない、終わらない、走り続ける…と、とにかくやってやろう!という気分になります。
    林原めぐみのどの音域でも伸びのある気持ち良いヴォーカルもあってると思います。
    アニソンだからと敬遠することなく聞ける曲も多いと思います。さすがに90年代を感じるところはあるかもしれまんが笑。
    こんなときだからこそ素朴に響いてくる感じがして懐かしくも聞いてます。
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    レンブラント 光の探求/闇の誘惑 国立西洋美術館


    光・明暗の表現において第一級の画家である、レンブラント・ファン・レインの展覧会です。今展は、その明暗表現を版画をメインにして探っていく、というコンセプトのもと、版画家としてのレンブラントを包括的に理解できるようなヴォリュームを持った展覧会となっています。現在では、油彩作品のみが取り上げられることが多く、それによって画家の名も知られていると思いますが、当時は反対に版画作品によって名声が築かれていたということを実感する作品の量と質、画家のこだわりが提示されています。

    版画作品群を見渡して、ちょっと意外に思ったことは、制作工程や作品の複数性など版画のもつ性格、あるいは、作品が複数のステート・紙に及び刷られていること、などとは一見反するような作品の仕上がりです。部分的に、描き込みが薄かったり、素描的な線描で済ましていたりする作品が結構多い。作品全体を重くせず、軽快で、リズムのある感じに仕上がっている印象は受けますが、油彩画の塗り込みから見ると意外でした。図録は購入しなかったのですが、レンブラントにとっての版画の位置づけなり背景とかはもっと知りたいですね。
    それと、風景画も多く、それらが個人的には人物画よりも引き込まれる印象を持ちました。
    全体を見て作品数が多く、一つ一つを吟味したり見比べたりするのが難しいのと、版画というのがちょっととりつきにくいところがありました。当時の版画事情や版画の技法や用紙など、すこし勉強して見た方がいいのかもしれません。

    油彩は15点展示されています。「旗手」「書斎のミネルヴァ」「ヘンドリッキェ・ストッフェルス」など、堂々としていて深みのある作品を見ることができます。「ヘンドリッキェ・ストッフェルス」のような肖像画は、やはりレンブラント展にふさわしい明暗と表情の表現がそろった作品だと思います。
    ヴィジェ・ルブラン展 三菱一号館美術館


    王女マリー・アントワネットの寵愛を受けた宮廷画家として有名な、ヴィジェ・ルブランの展覧会に行ってきました。
    展覧会自体はルブラン展ということになっていますが、ルブラン単独の回顧展という装いではなく、18世紀中心の女流画家展といった感じになっています。美術史的に重要な作品や技術の高い作品ばかりというわけではないですが、コンセプトとしては貴重な機会・試みになっていると思います。

    そういうことで、展覧会は、敢えておおざっぱにいうと、ヴィジェ・ルブラン、ラビーユ=ギアール、アンヌ・ヴァライエ=コステルなど一流の女性画家の作品のほかは、資料・参考としての作品という側面が強いかな個人的には思います。ですがそれらによって、その時代の文化背景、ここでいえば、女性がどのように絵画と接し、また表現してきたのかの一端を見ることができます。それと、作品を見ることに加え、ヴィジェ・ルブランとラビーユ=ギアールの対照的な画業からも歴史・文化を探ることができると思います。

    ルブランは公式HPを見ると作品紹介がほとんどないので展示作品数はあんまりないと思って行きましたが、筆ののった秀作を含め数はそこそこあって(20点ほど)、ほっとしました。
    ルブランは、周知の通り、マリー・アントワネットに重用されて輝かしく画壇を上りつめたわけですが、フランス革命のちは外国への亡命を余儀なくされます。こうして、イタリア、オーストリア、ロシアと各国をまわり画業を続け、やっと革命政府崩壊後にパリへ戻ることができた、という遍歴の持ち主ですが、今回作品を見て、宮廷画家をおわれた後も訪問先の各地で歓迎を受け、ずっと良い環境で作品づくりができたのが大きいのかなと思いました。亡命後フランス国外でつくられた作品は、陰鬱に沈むようなことなく、いきいきとした人物表現が認められます。たとえば、フランスから亡命した画家というと、ダヴィッドやクールベなんかが他に思いつきますが、ルブランのような歓待と名声を受けることはなく死去してしまったことも考えるとなおさらです。

    有名作「自画像」はウフィツィ美術館展にて展示されたものの別ヴァージョンが展示されています。こちらの作品は、塗り・タッチが全体的に固めでウフィツィの方が良いと感じました。40代で描かれたエルミタージュ所蔵の自画像の方は、筆がのっていて画家としての成熟を見ることのできる作品だと思います。
    ルブランの作品を見渡すと、固めのものから、タッチを生かした伸びやかもの、筆致をあまり出さずふんわりと仕上げたもの、などいくつか描き方がことなる作品を見ることができます。同じような人物画でも仕上げ方で全然趣が変わってくるのも面白いと思いました。個人的には、ウフィツィ自画像や、「ポリニャック侯爵夫人の肖像」(上図)のようなやわらかめのタッチの作品が好みです。
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