芸術、書籍、音楽などのレヴュー。あるいは随筆。 - Revue de l'art, le livre, la musique etc, ou essai.
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  • 若い翼は
    最近、同年代の人たちが描いた絵を沢山見る機会があった。美術部の絵から、美大・芸大の絵まで。
    色々な絵があったけど、気に入った作品は意外に少なかった。
    綺麗だったり、美しいと感じられるような作品でなく、よく分からない作品が多いように思う。絵を描くことが「美術」とは一概にならないことはかなり前からはじまっているけれど、同年代の人の中にもそれはけっこう広がっていると思う。
    確かに、美の基準はそれぞれだから、ここでこんなことをいってもあまり意味はないが、描いた人自身も分かって、醜いもの、人を当惑させるもの、好きではないもの、を描いているのだと感じさせる。
    絵は自己表現の一つであるが、それが行き過ぎて、絵から自分を規定することが先行しているように思う。古典のもつ厳かさから逃れているのかもしれない。いうまでもなく、人の感じ方によっているから、これが良いか悪いかは分からないが。

    その前に良い意味で荒削りな作品が多く、技術的な未熟さもあるが、若さや力を感じたこともいっておきたい。絵が身近に感じられた。
    その中でも、ムサビの作品は良いのが多かった。
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    the brilliant green TERRA2001


    the brilliant greenのセカンド・アルバム。1999年のリリースで、もうあれからずいぶんと経つのだな、としみじみします。
    the brilliant greenの活動は最後の方はうやむやな感じで、別企画へ移行してしまいましたが、このセカンドはブリグリの中でも一番良い出来だと思うし、事実上のベストかなとも思います。ファーストのロックな乾いた感じのイメージも格好よいですが。

    セカンドは、ブリグリのポップな、またロックな部分のバランスが良いのと、英詩曲が多いのが特徴かなと思います。特に、英詩曲はどれも良く、Tommyのヴォーカルは英詩にとてもあっています。あとヴォーカルは他のアルバムと比較して一番ヴァラエティがあると思います。特有の乾いた感じのヴォーカルだけでなく曲調にあわせて色々な歌い方がされている感じです。まあ、これは曲のヴァラエティが前提にあるということです。

    個人的には、#5「 Maybe We could Go Back To Then (76VERSION)」、#6「SEPTEMBER RAIN」がおすすめ。特に「Maybe We could~」は、落ち着いた穏やかな曲調と、アコースティック・ギターメインの演奏がかなりマッチしています。作詞も何気にストレートで、日本語詩より良い面があります。こういうイメージの曲はもっと聴きたかったですね。ギター・ポップな面はブリグリの魅力であるし。
    他では、ヒットして代名詞的な曲となった#9「そのスピードで」や、#11「長いため息のように」など耳に残る曲が多いです。
    ふと…

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    ルドン論 その③ ルドンの絵画におけるパステルの効果


    ルドン絵画とパステルとの関係を述べた一節をおまけとして載せます。このことは以前にも述べましたが、やはり「パステル」画家というとルドンが一番に想起されますね。同時代人としてドガもパステルを多用していますが、彼の場合、線描としてのパステルであり、パステルの多様的な使用、という点ではルドンが注目され、この意味でルドンは画材としてのパステルの可能性を大いに見せてくれています。
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