芸術、書籍、音楽などのレヴュー。あるいは随筆。 - Revue de l'art, le livre, la musique etc, ou essai.
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    エネル美術館が既に開館済み!



    自分もちょっと前に確認したのですが、長い間、改修のため閉館していたパリのエネル美術館(musée national Jean-Jacques Henner)が再オープンしていました!
    ちょっと確認を怠っていた間に、改修が終わっていてびっくりです。

    新サイトはこちらになります!

    2009年11月7日に再オープンしたようです。
    2007年には2008年秋再オープンといっていたから、中間の見通しより1年はずれ込んだわけですね。
    ともかく、これでパリに行く目的がひとつできました。
    あとはエベール美術館ですね。こちらはまだ延々と改修工事しているんでしょうか?
    エネル作品は、美術館閉館中もロマン派美術館の展覧会で見ることができたので、エベール作品は特に待ち遠しい。

    学生時代は、閉ざされた扉の前で眺めるだけだった建物のなかへ入れる日を夢見て、実生活をやりくりしていきたいと思います。
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    「ジャン=ジャック・エンネル、印象派と対峙して」 ロマン派美術館 Jean-Jacques Henner, Face à l'impressionnisme


    パリで開催中の、ジャン=ジャック・エネル(1829-1905)の展覧会のレポートをします。

    アカデミスムの最後の大物画家の一人ながら、伝統的なアカデミスムからは離れた画風が魅力であるエネルの回顧展が、2008年1月13日までロマン派美術館で開かれています。
    表題邦訳は、準オフィシャルとなる、メゾン・デ・ミュゼ・ド・フランスの展覧会情報ページによりました。展覧会の副題には、「最後のロマン派(le dernier des romantiques)」というフレーズが続いています。また各作品タイトルは、個人的に訳しました。

    作品は、ただ今閉館中のジャン=ジャック・エネル美術館を始めとして、プティ・パレ、オルセー美術館、ミュルーズ美術館などから集められています。この展覧会は、エネルの一大回顧展であることに加え、2008年秋に再オープンする、エネル美術館の「ルネサンス」を知らせるものでもあります。前パリに行った時には、ちょうどエネル美術館が閉館したところだったので、今回このように貴重な展覧会に行けて大変満足でした。
    [「ジャン=ジャック・エンネル、印象派と対峙して」 ロマン派美術館 Jean-Jacques Henner, Face à l'impressionnisme]の続きを読む
    オランジュリー美術館 Musée de l'Orangerie


    1852年に建設されたチュイルリー公園内のオレンジ温室を、クロード・モネの「睡蓮」を展示するため整備し、画家の死後の1927年に美術館として公開。
    モネの「睡蓮」を展示する地上階と、ジャン・ヴァルテール-ポール・ギヨームコレクションを展示する地階に分かれています。
    6年という長期間の改修が終わり、綺麗で明るい美術館になっています。
    以下、作品紹介に移ります。作品の邦訳タイトルは、オランジュリー美術館の邦訳図録に基本的に拠ります。
    [オランジュリー美術館 Musée de l'Orangerie]の続きを読む
    パリ市立近代美術館 Musée d'Art moderne de la Ville de Paris


    パレ・ド・トーキョーの東翼棟が、パリ市立近代美術館です。
    万博出品作の、デュフィの超大作「電気の精」(最下図)があることで有名になっています。
    確かに、作品がある部屋はとても大きく、そこに敷き詰められた「電気の精」のダイナミックさには驚きました。色が溢れているといった感じで、いろいろな科学者、オーケストラ、「電気の精」などが描かれています。

    コレクションでは、エコール・ド・パリ以降の近現代絵画を扱っていて、アーティストの幅はかなりある感じです。
    近代絵画では、アンドレ・ドラン、デュフィ、ピカソ、ブラック、ロベール・ドローネー、スーティン、フジタ、モディリアーニ、ヴュイヤール、ボナールなどが展示されていました。フジタ、モディリアーニなどは1点しかありませんが、他は数作品ずつは展示されています。
    特にボナールの「浴槽の中の裸婦」は良い作品だと思いました。下のピクチュアではほとんど分かりませんが、タイルが鮮やかに細かく、アラベスクを描いているようで、とても装飾的に裸婦を取り囲んでいます。
    現代アーティストでは、残念ながら、ゲルハルト・リヒター以外分かりませんでした。沢山のヴァラエティをもった作品があります。





    企画展も開いていて、常設展と企画展を見るのには意外に時間がかかります。
    作品数も多いですが、展示スペースも広いです。
    他の美術館同様に、関連画家の画集を手広く扱う本屋もあります。




    パレ・ド・トーキョー Palais de Tokyo


    1937年の万博の会場として建てられた建物で、東翼棟がパリ市立近代美術館になっており、西翼棟は名称そのままパレ・ド・トーキョー(Site de création contemporaine)として、現代アート専門のギャラリーになっています。スタートは2002年とかなり新しいようです。また、「万博の日本館であったことから、パレ・ド・トーキョー」ような、建物を日本関連施設に結びつける由来はガセらしいです。オフィシャルには、美術館の下のセーヌ河岸につけられた、トーキョー河岸(Quai de Tokyo)の名に基づいていると書かれています。

    天井の高い開放的な展示空間に、大きな場所をとって作品が壁にかけてあったり、床に並べられていたりします。人が混むような美術館ではないので、余計に空間の広がりが感じられる展示スペースです。
    常設展示ではなく、企画展がメインのギャラリーなので、時期ごとにいろいろなアーティストの作品が見られるようです。僕の行った時は、スティーブン・パリーノというアーティストをメインとした展覧会をやっていました。大きな画布に、単色で色を塗り、それをくしゃくしゃにして展示するという形態の作品が多かったです。他には映像を使った作品や木組みのオブジェなどさまざまな作品がありました。

    コンテンポラリー・アートに興味のある人は作品、展示空間ともに楽しめると思いますが、そうでなければ素通りで終わってしまうと思うので、そのような方にはおすすめしません。東翼塔のパリ市立近代美術館が無料で良いコレクションを公開しているので、そちらに行った方が良いでしょう。これがアートなのか? というギリギリのラインを攻めている作品であり、そこを楽しめなければ、ガラクタと見なされて終わってしまいそうな作品ばかりだと思います。
    そういう意味で難しく、僕も、現代アートは興味を持ち始めた程度なので、完全に展示に没頭しきれなかったです。

    現代アート関連の本を扱う本屋があり、素人目に見ても、とても充実しています。さらに、アーティストが実際に制作したオブジェなどを売る、面白いブティックもあります。
    大きなレストラン・カフェも併設しており、くつろげる空間になっています。

    下のピクチュアは、彫刻が施された、パレ・ド・トーキョーの裏面です。レストランは、夏場はテラスのようです。

    それっぽいオフィシャル・サイトがあります。しかし、操作、閲覧しにくいです…。



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